令和2年、庚子(かのえね)、ねずみ年は干支の始まりで繁栄の象徴とも言われています。また、「古事記」によると大国主命(おおくにぬしのみこと)=大黒天(だいこくてん)と鼠の話が出てきます。要約しますと、広い野原で火に囲まれ逃げ場を失った時、一匹の鼠が現れ「内ははらはら、外はすぶすぶ」と教え、土の穴に身を伏せ助かったいうお話です。そこで、米俵に立つ大黒天の回りに使者として戯れる鼠が描かれるようになったとも言われています。今年は、オリンピック開催もあり繁栄しそうでワクワクしますね。
さて、3、4月は歓送迎会の季節、別れと新たなスタートのシーズンです。友人との気軽なパーティから祝賀会など場所によって服装が異なります。
そこで、今回は卒業式・祝賀会など改まった場所での履物のマナーについて、女性を中心にお伝えいたします。
服装は、たいていスーツ、ワンピース、着物の場合は訪問着などをお召しになっています。しかし、春先はまだまだ寒く雪も降ったりしますので、ロングブーツ、ショートブーツ、長靴など防寒靴は必要です。しかし、いざ会場についたら… その防寒靴のままでしょうか?
別な靴を持つのは荷物になってちょっと面倒かもしれませんが、「オトナのたしなみ塾」としては、ワンランクアップのために履き替えをお勧めします。服装に合わせその会場の趣旨に合った足元美人になってくださいね。
特に、式典や祝賀会で挨拶をする方、黒盆を持つ方、花束贈呈する方などは、スーツにロングブーツは一見かっこ良く見えますが、タブーですので注意してください。また、受付をする方も出迎える側ですので履き替えましょう。
〈ワンポイントマナー〉
●会場やお店に入る前に、靴底の雪などを落としましょう。
●お座敷など靴を脱ぐ場所では、ロングブーツをさっと脱げる場合は良いですが、少し時間がかかって脱ぎにくい場合は、ショートブーツなど脱ぎやすいものの方がスマートです。
ブーツはおしゃれなものが多いので、見た目が良いと思うかもしれませんが、改まった場所ではカジュアルになってしまいます。少し意識してみてはいかがでしょうか。ちょっと面倒と思うことをすることで、オトナのたしなみ度がアップしますよ。
令和2年もお読みくださりありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします。