暑中お見舞い申し上げます。
新型コロナウィルスの影響で、「新しい生活様式」という言葉が頻繁に聞かれます。皆さんの生活はどのように変化したでしょうか?
さて、マナー(礼儀)の基本は「相手を思いやり、尊重する心を自然でスマートに実践すること」、つまり「社交上の心」です。そしてエチケット(作法)は、人付き合いをなめらかにする社交上での言動や振る舞いなどです。
今回のテーマ「マスク」ですが、これまでは、ビジネスマナーとして、人と挨拶する時はマスクを外す、接客する場合はマスク着用厳禁。など、表情が隠れることがタブーとなっていました。
しかし、今は違います。お互いの感染予防が最優先。マスク着用こそが、「相手を思いやる心」の表れとなったのです。
そこで、マスク着用のエチケット、素敵な振る舞いのご提案をさせていただければと思います。
■ TPO
洋服と同じようにマスクを時や場面で使い分けていますか? お葬式や法事の参列の時のマスクはどうしていますか? こういう場合は、白・黒・グレーなど喪服に準じた色のマスクにしたほうがよいでしょう。うっかり赤など華やかな柄マスクはNG。特に注意しましょう。
■ マスクの扱い方
お食事の時などにマスクを外しますが、そのマスクをどのようにしていますか?外して、テーブルの上にそのまま置く。ポケットに入れる。感染予防のためには、ひもをもって外すなどとありますが、顔に密着し、特に女性はファンデーションや口紅が付いたものをテーブルに置いて、見たり見られたりするのは、いい気分ではありません。
そこで、直接置くのではなく、大判のハンカチを二つ折りにして挟む、または袱紗ばさみのような物や、きれいな絵のついた小さなクリアファイルに挟む。いずれにしても衛生面からティッシュで挟んでから入れると良いようです。直接置くより見た目、スマートなしぐさだと思いませんか。
■ マスクの着用時の表情としぐさ
マスクを着用していると表情がよく分かりません。優しい感じの方でもマスクを着けると、少しきりッとした感じになりますよね。
マスクを着けていて挨拶する時は、普段以上に笑顔になることが必要です。三日月の目になっているか、鏡で確認してみてくださいね。
更に、しぐさも大切です。表情が分かりにくい時こそ、きれいなお辞儀や会釈を心がけてください。少し離れた距離でも、お顔を見て三日月の目でにっこり。凛と背筋を伸ばして会釈。とても爽やかで良い印象になると思います。
以上、新たな生活様式で変わるマスクのエチケットについて、私の思うところを述べました。感染予防を最優先にしつつ参考にしていただければ幸いです。
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。