季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

野菜歳時記「7. 夏野菜で夏バテもコロナ禍にも負けないカラダづくり」

野菜で辿る旬と暮らし 野菜歳時記「7. 夏野菜で夏バテもコロナ禍にも負けないカラダづくり」

 新型コロナの影響でマスク着用がエチケットとして定着してきましたね。まだまだ暑い季節が続くなか、マスク着用で熱中症にならないように充分に気をつけたいですね。栄誉豊富な旬の夏野菜をとって、スタミナをつけ、免疫力のアップをはかり、コロナ禍の中でも健やかに過ごせるカラダ作りを目指しましょう。

 野菜は旬の時期に、1番味わいが良くなり、美味しく、栄養価も高くなります。旬の夏野菜には、ほてったカラダを中からクールダウンさせる働きのある水分やカリウム、カラダの調子を整えるビタミンが多く含まれています。是非、お料理に取り入れてはいかがでしょう。

 夏の暑い時期は食欲が湧かないですよね。彩り豊かな夏野菜をたくさん使ったカレーをオススメします。 カレーのスパイスには、健胃の作用や食欲増進、消化促進の効能があります。またカレーの定番の豚肉には夏バテ防止にぴったりのビタミンB1がたっぷり含まれています。ビタミンB1の効果を発揮させるには、ニンニクに含まれる香り成分でもあるアリシンが効果的です。アリシンはビタミンB1と結合すると吸収されやすいアリアチミンになり、疲労回復に利用されスタミナアップが期待できます。

 サラダには、免疫力に欠かせない胃腸の粘膜を保護してくれるムチンを含んだ、ヌルヌルネバネバが特徴のオクラやモロヘイヤ、ツルムラサキ等を使い、冷たい物や水分を多くとって弱った胃腸のケアをしたいですね。

 夏野菜を美味しく食べて、夏バテにもコロナ禍にも負けずに過ごしましょう!

文:有限会社やまはる 中野 正信 (野菜ソムリエ)