季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

食育エッセイ

  • 2022.02.10

食育エッセイ47「食から元気なからだと豊かな心を」

 最近、ちょっとしたことから雑草の本に出会い、これまで全く興味もなかった雑草の世界に心動かされているジュンコ先生。読めば読むほど、知れば知るほど「へぇ~ そうなんだ。」とあまりにも知らなすぎた雑草たちの生き様に驚かされています。  人には踏まれ、草取りをやってもやっても次々と生えてくる雑草たちは、強いから生き延びているのではなく、弱いからこそ、どうやったら生き延びることができるのか、タンポポの根っ […]

  • 2021.11.10

食育エッセイ46「食から元気なからだと豊かな心を」

七戸や弘前に住むいとこの家へ遊びに行くことが、楽しみでならなかった子ども時代。自分の家とは異なり、部屋の造りも装飾も、子どもなりに興味津々であったことや、毎回の食事の献立も自分の家の食事とは違って見え、食事の時間もとても楽しみでした。 特に七戸の伯母の家は、古くから薬屋を営む古い大きな家でしたので台所の天井も高く、時間と共に磨き上げられた床も黒光りしており、その異空間が幼心にも印象的な思い出が。 […]

  • 2021.07.20

食育エッセイ45「食から元気なからだと豊かな心を」

よき思い出はよき人生につながる」とは、母がよく使う言葉であり、私自身も日々子どもたちと共に生きる中で、人生最初の学校である幼稚園でのよき思い出が、子どもたちのよき人生につながるようにと願いながら過ごしています。ありがたいことに、私自身の心の内側にも様々なよき思い出がため込まれて今があります。 幼い頃、小さな庭でしたがその庭にテーブルを出して家族と共に食事をした時の手巻き寿司の味。当時馴染みのお寿司 […]

  • 2021.02.10

食育エッセイ44「食から元気なからだと豊かな心を」

 潤子センセイ~いつも元気ですね。何か身体にいいもの食べているんですか?」人間にとって健康であることは大きな関心事であり、健康に関するたくさんの情報が日々飛び込んでもきます。  静岡のお友だちが毎年贈ってくださるのは「新茶」と「みかん」。新茶の季節になると「新茶は寝る前に飲むととっても良く眠れるのよ。潤子センセイおからだに気をつけてね。」  みかんの季節になると「ビタミンCたっぷりのみかんを食べて […]

  • 2020.11.10

食育エッセイ43「食から元気なからだと豊かな心を」

 職業柄、人にはあまり大きな声では言えないことですが、三ヶ月に一度、いや 二か月に一度ぐらい「明日は家事を さぼります!」と宣言することがあり、夕食は出来合いのお惣菜や、馴染みの料理屋さんに注文して買いに行くことがあります。  家族に向かって「さぼります宣言」をし、手を抜いている私。その夜は、ルンルン美味しいお料理をいただくことになり満たされるのですが、その一方で手を抜いた分、次の日からまた手をか […]

  • 2020.08.01

食育エッセイ42「食から元気なからだと豊かな心を」

 母は7人兄弟、父は3人兄弟でしたので、幼い頃から夏休みにはそれぞれが住む土地へよく遊びに行ったものです。 父の運転する車で出かけたり、電車に揺られて遠出をしたりと、子どもにとってはそれだけでも嬉しいのに、その先々で口にした食べ物が鮮明なのは、おそらく自分の家ではあまりお目にかからない食卓だったからだと思います。  七戸の伯母の家は商店街の真ん中にあったので、田んぼの真ん中に住んでいた私たち姉妹に […]

  • 2020.05.08

食育エッセイ41「食から元気なからだと豊かな心を」

「荷物届いたよ!ありがとう。」と妹からのメール。老いた両親にとっては、いくつになっても娘は娘。月に一度は八戸名産缶詰やお米、風邪薬を詰め込んでせっせと送り続けている父と母。その妹への荷物の中身で、秋から春にかけて欠かすことのできないものはりんご。妹の元気の素は、なんといってもりんごらしい。  確かにりんごは「一日一個のりんごは医者いらず」の言葉通り、効果効能ばっちりの果物であることは間違いありませ […]

  • 2020.02.10

食育エッセイ40「食から元気なからだと豊かな心を」

園内研修の時間、「キッチン」という言葉を何度か耳にしたので「え~、台所じゃないの?」と口をはさむと、「ジュンコ先生!今の時代、子どもたちはキッチンっていうんですよ。そして居間じゃなくってリビング!おままごとあそびで『リビングはここね。』なんて聞こえてくるんです。」という先生たち。へぇ~、キッチンか…。 台所といってすぐに思い浮かぶのは、私の場合はなぜか「ねずみ」…。こんなこと思い出すのは私だけかな […]

  • 2019.11.10

食育エッセイ39「食から元気なからだと豊かな心を」

 「ジュンコ先生~、おでん作ったので一口どうぞ!」  「ジュンコ先生!いい山椒が手に入ったので、山椒ご飯を炊いたんですけど、おすそわけでぇ~す。」  「お口に合うかどうか、マヨネーズ、これは身体にいいから食べてみてくださいね。」  「産みたて卵を食べると元気になりますからお母さんへ。」  「先生が好きなばっけみそ、おまけしておくね!」  「山に行ってきたタラの芽とコゴミ、ここ置いてくね。」  本当 […]

  • 2019.07.10

食育エッセイ38「食から元気なからだと豊かな心を」

あっ、聞こえた! 今年も聞こえた!「♪カッコー♪カッコー」早朝の園庭から美しく聞こえてきた郭公の声。静かな園庭の木々に、音符が踊るように美しく響き渡るその声に、しばし聞きほれてしまったジュンコ先生。 田向という地名のとおり、春には蝶が、夏にはカエルが、秋にはコオロギやバッタ、トンボが飛び回り、戸外へ出ると子どもたちが歓声をあげて自然の恩恵と戯れる時間が、当たり前のようにあった時代は過去のことに。い […]

  • 2019.05.10

食育エッセイ37「食から元気なからだと豊かな心を」

時代が昭和、平成と過ぎ行き、いよいよ新たな時代へ。皆さんがこのウエルをお読みになっている頃には新しい年号が示され、過ぎ去ってゆく時代に思いを馳せながらも、期待を感じる春になっているのだと。 その中で昭和から平成という時代を築き上げてきたヒーローたちも、様々な形で終止符を打つ場面を目にしてきました。そんなことを考えていた時に偶然目にしたイチロー選手の引退の場面は、熱狂的なファンではない私も、日本人と […]

  • 2019.02.10

食育エッセイ36「食から元気なからだと豊かな心を」

京都帰りの知人から手渡された小さなお土産袋。お目にかかるたびに、その土地の美味しいものをお土産にいただいているので、今回は何かな~とワクワクしながら箱を開けると、うわぁ~新商品!老舗のお菓子屋さんが開発した、新しい可愛い生菓子が入っていました。今、最も注目していたお菓子に飛び上がって喜んだジュンコ先生。 お土産を開ける時の気持ちは、大人になった今も幼い時もそう変わりはないなと思いながら、懐かしい思 […]